均一格安居酒屋と差別化戦略
2011年10月22日 @ 03:10 AM
2~3年前から東京など都市部を中心に一品2百数十円程度の格安居酒屋がたくさんできた。
料金は均一価格で気が付くほとんどがこのスタイルの格安居酒屋ばかりになったビルもある。
仕事柄とりあえずトレンドを知っておくためにも流行りだした頃いくつかのお店にいってみた。
均一価格を早くから仕掛けた大手居酒屋チェーンでは低価格化を可能にするために
オーダーもタッチパネルで行い、料理も調理済みの料理を温めるだけのメニューで
徹底的な合理化がはかられている。
気軽に行けるリーズナブル居酒屋という点では一定の評価はできるが
個人的には全く楽しさを感じることはできなかった
タッチパネネルで注文するのは合理的かもわからないが味気なく
無理やり均一価格に合わせたような料理は寂しさすら感じた。
格安均一居酒屋ができると若いお客さんを中心にそのお店に流れてしまいやむなく追従した店も多い。
急拡大した格安の均一居酒屋の流れも落ち着き 安易に追従した個人店は窮地に追い込まれ廃業する店が増えている。
残念ながら低価格を可能にする戦略もない赤字覚悟の低価格競争は結局自らの首を絞めることになった。
均一の低価格居酒屋を拡大させた某大手チェーンでは現在牛丼屋を都内に次々と開店させている。
居酒屋から牛丼屋に見事に業態変化を起こし、非常に好調に見えるこの会社の財務内容をみると、以外にも今期は経常減益に陥り苦戦している。
デフレ対応型の優等生も 低価格で若者の集客を狙うビジネスモデルだけでは限界があるということか
安易な低価格戦略はトップランナーですら収益確保に苦戦している。
安易な後追いではなく差別化戦略がますます重要性を増している。
大手ができない戦略メニュー、楽しさを与えるお店つくりが重要である。